ライブハウス武道館へようこそ
5月26日にアンジュルムになって初めての武道館公演を前に、リーダーの和田彩花さんがファンに足を運んで欲しいと次のようなツイートをされていました。
それと、ライブでメンバーの全身が見えることなんて、滅多にありません。
— アンジュルム@百花繚乱 (@angerme_1129) 2015年5月15日
私たちの今のホームは、ライブハウスなのでっ🐰
ステージセットや豪華な照明まであるんだぞーすごいぞー。
和田彩花 #アンジュルム
「ライブハウス」と「武道館」という言葉を見て、私は思わず「ライブハウス武道館へようこそ」というフレーズを思い出してしまいました(和田彩花さんが氷室京介さんと同郷の群馬県出身というのもあって)。
「ライブハウス武道館へようこそ」という言葉は、1986年、BOOWYが初武道館公演を行ったときに、ボーカルの氷室京介さんが「IMAGE DOWN」という曲の間奏で発した言葉です。
BOOWY IMAGE DOWN 1986 7 2 日本武道館 - YouTube
ライブハウスというアンダーグラウンドなところからメジャーシーンにのし上がり、オーディエンスを熱狂させ音楽シーンを変えた。俺たちにとっては、武道館も今までやってきたライブハウスのひとつだぜ。というメッセージを感じます。
そしてこのライブはアルバムとして発売され、バンドブームが全国に広がりました。多数のバンドが出現し、音楽番組や様々なシーンにロックが浸透していきました。この言葉が日本の音楽シーンの主流をポップスや演歌からロックに変えたと言っても過言ではありません。
その後いろいろなアーティストが武道館コンサートを行う中でこの台詞を言うようになり、アイドルでもPerfumeやももいろクローバーなどが「ライブハウス武道館へようこそ」を言っています。
℃-uteの岡井千聖さんは両親がBOOWYのファンでお腹にいるときからBOOWYを聴ていたという熱烈なファンで、武道館でないところでも「ライブハウス武道館へようこそ」を2回言ったことがあるそうです。
多くのアイドルの場合は世代も違うので本人というよりもプロデューサーが言わせているケースが多く、「ライブハウス武道館へようこそ」という言葉は、起源やリスペクトとは関係なく「いらっしゃい」と同義なものになっています。
しかし、現在のアイドル戦国時代の状況は、様々なバンドが天下を取ろうと独自の音楽性を打ち出し、シーンを作り出していったバンドブームの頃と似た空気を感じます。
今のアイドル音楽はエモーショナルで独自性に満ち、ロックよりもロックな熱さを感じます。この中で、音楽業界やシーン全体を塗り替えるような、本来の意味の「ライブハウス武道館へようこそ」を和田さんが言ってくれたらなあ、なんて思っています。
2人のくどぅー ピザトーストから感じる工藤遥さんの矢沢永吉さん的スター性
ときどき自作の料理をブログで紹介している工藤遥さん。その料理がとても素朴でアイドルっぽくない(いい意味で)ところに心惹かれます。白玉みたらし団子、フレンチトースト、ガレット、パングラタン、チーズカレーを紹介し、5月11日にはピザトーストの写真と作り方を公開されていました。
(´-`).。oO 最近の工藤12 工藤 遥|モーニング娘。‘15 天気組オフィシャルブログ Powered by Ameba
「どぅー、ピザトーストの作り方なんて分からなくても大体でなんとかなるよー」と読んでいて思わず言いたくなってしまうところですが、作り方を1、2、3、4と順序立てて書いてあるところに工藤さんの真面目な人柄が出ていて、最後の「ぜひ、作ってみてネ♡」というところに健気さを感じます。
工藤さんはいつも写真の表情が決まっていて、いかにもスターというイメージがあります。下の画像の「青春小僧が泣いている/夕暮れは雨上がり/イマココカラ」のプロモーションに使用されている工藤さんのアーティスト写真の表情はスター感が溢れ出ています。
一方、柱に抱きついている方の工藤さん。まるで普通の人のようです。なんだかモーニング娘。'15のことをよく知らない一般の人が、この人かっこいいなと思って柱に近づいてよく見てみたら、「あれ?この人、なんか私に似てんじゃね?」と言っているような。そんな雰囲気を感じます。
【埼玉/工藤】 全国同時握手会2日目! 今日は工藤、地元埼玉のアリオ川口で握手会です☆ お待ちしてマーーース! #morningmusume15 pic.twitter.com/xOD6jKinAX
— モーニング娘。'15マネージャー (@MorningMusumeMg) 2015, 4月 17
この写真を見て、私は矢沢永吉さんの缶コーヒーBOSSのCMを思い出しました。
矢沢永吉 SUNTORY BOSS CM 92‐97 - YouTube
ここでの矢沢さんはロックスターの矢沢さんではなく、普通のサラリーマン。朝寝坊をしてパンを食べながら走ったり、自転車を将棋倒しにしてしまったりして「まいったなあ」と言っている全く冴えない人として描かれています。
このCMは大ヒットしました。なぜヒットしたのかというと、ファンがスターである矢沢さんを見ていて、スターじゃない矢沢さんも見てみたいと思ったからです。
矢沢さんは「僕は演出家でありプロデューサーなんですよ。YAZAWAであるからこそパンを食って走ったほうがいいんですよ。そうしたらどういうふうに世間は思うんだろうと、本人が一番楽しんでるんですよ」と言っています。カッコ悪いYAZAWAをあえて見せるのも自己プロデュースの一つと考えているのです。
工藤さんにも、スターっぽくない表情を見てみたくなるところがあります。
お化け屋敷に入らされそうになって泣きじゃくったり、イベントで英語のインタビューでトンチンカンな答えを言う映像が流れて恥ずかしがったり、みんな座れるイス取りゲームというわけの分からない企画に泣きながら怒ったり。それらはそういうニーズから来ているのではないかと思います。このギャップが工藤さんの魅力です。
高いカリスマ性と真面目な性格、そして素の自分を見せられる真っ直ぐな人柄に、矢沢永吉さん的なスター性を工藤遥さんに感じるのです。
テスカーがいいねとまろが言ったから3月18日はマロテスカー記念日
3月18日の南波一海のアイドル三十六房 特別編 「HELLO!PROJECT COMPLETE ALBUM BOOK」発売日スペシャル!」に出演したまろさんこと福田花音さん。
このイベントは「HELLO!PROJECT COMPLETE ALBUM BOOK」というハロー! プロジェクトのアルバム、ミニアルバム曲のガイド本の発売記念として行われた番組で、最初の方はつんく♂さんの作詞、作曲、プロデュースについての話で盛り上がっていたのですが、次第に福田さんのペースが上がってきて、最後の方はほぼ福田さんのワンマンショー状態でした。
ユーチューバー
前半で「アイドルにやって欲しいこととか、こういうとをして欲しいなっていうのを、アイドルをやってる自分に載せてる部分があります、多分。だから楽しいです。Berryz工房さんの「恋せよ」って歌で「自分のプロデューサーは自分だ」という歌詞があるんですけど、確かに、つんく♂プロデュースだけど、自分は自分プロデュースだなと思って自分で自由にやろうって思いました。」と話す福田さん。
バースデーイベントのセットリストを毎年一年間かけて考えているという話から将来の夢はユーチューバーという流れに。
福田:私の夢はユーチューバーなんですよ。
(会場爆笑)
南波:またすごいのが出てきましたね。
西口:またもう、ユーチューバーって。
福田:ハロープロジェクトのメンバーの中でユーチューバーいないじゃないですか。ハロープロジェクトのメンバーが今までやったことがないことを私やりたいんですよ。だから本当にお願いします。
西口:なんですか、ヒカキンみたいなことですか?よく分かんないけど。そういうことですよね。
南波:なんか新製品のお菓子を食べて宣伝したりするの?
福田:たとえば「ブレスケアを1000個食べて握手会に参加してみた」とか。
(会場爆笑)
西口:迷惑だよ!(笑)なんだかよく分からないけど。
南波:腹壊す。腹壊す。
福田:メンバーしかできないことだったら、「ハロコンで本当は自分のじゃなくてさり気なく℃-ute岡井千聖のインナーを着てみた」とか。
西口:分かりづらいわ!(笑)全然分かんないよ。
福田:「振り付けを地味に間違えてみた」とかってシリーズをやってみたいです。
西口:それだと共犯者が必要だね。一人でやっても地味だから分かんないからね。
南波:ブレスケア1000個めちゃめちゃ面白いですね。
西口:「今日の福田花音ちゃん、なんか爽やかだったねー」みたいな(笑)。そういうことなんですかね。
南波:「妙に冷気を感じる」とか。
西口:あと「『ありがとうございます』が『あひがほうごはいます』って吐き気味に喋ってんな」みたいなね。
福田:ハローでやっとことがないことをやりたいです。だからこれ(アイドル三十六房ハロプロスペシャル)もメンバーで初じゃないですか。この中に交るのが。
西口:でもここにメンバーをセッティングするのって難しいですよ。ある程度腕に覚えがないと。要は自分で下げられて良いところで止められる人をキャスティングするのは難しいですよ。佐藤優樹だったら確実に炎上しますからね。
(会場爆笑)
橋本:佐藤もそうだし、岡井が来たときも「うちのお父さんが浮気して」みたいな変な話ばっかりになりそう。
西口:そんなこと聞いてない聞いてないみたいな。
南波:いま言っちゃってるじゃないですか。
劔:それもうテレビで言っちゃってますからね。
西口:だから言えるんですよね、もうほんとに。
嶺脇:岡井ちゃんここに来たとき2時間喋りっぱなしでしたもんね。
橋本:あいつ常に喋ってるんですよ。
嶺脇:お腹空きすぎて目が覚めたらキットカットが散乱してて。夢遊病みたいに食べちゃって。
南波:すごくギリギリだったのがチケットの話で。
嶺脇:「定価が」って。なに、チケットの定価って他の値段があるの?って。
南波:チケット他に値段ないでしょみたいな。
(会場爆笑)
嶺脇:僕らがフォローしたんですよ。あるところに行くと違う値段があるんで(笑)
西口:たしかにね(笑)
南波:かなりギリギリな。
嶺脇:あれを本人が言い出したんですかさず僕らが「それはヤバい」って。
妄想番組
もっとメディアに出てほしいという劔さんに、ネット向きかもと橋本さん。そこへ実は私放送をしているんですよと切り込む福田さん。驚く一同に家で一人で妄想で行っている番組の内容を紹介。
劔:和田さんが最近テレビ出てるから福田さんも
福田:仮で私って書いてあった仕事が気づいたら「明日和田集合は」って言われて「変わってる!外されてる!」って思って。
(会場爆笑)
劔:それって菊川さんのさじ加減ですか?
福田:そうなんですけど、私すごく菊川さんにアピールしてるんです。出たいですとか言ってるんですけど、なかなか選ばれないんですよね。だからほんとに、ルックスじゃないですか?あやちょ可愛いから。
しかもあやちょに限って普段テレビ全然見ないんですよ。私が「ああいう番組だよねー、あのコーナー出れるのかなあ」と言ったらあやちょが「それなにー?あや明日なにやるんですか?」ってマネージャーさんに聞いてて、「知らないの!?」みたいな。
橋本:テレビというよりネット向きでしょ。
西口:というかこういう場所向きですよね。
(会場爆笑と拍手)
南波:完全にそうですよね。
西口:ちょいちょいぶっこんで目が離せないなみたいな。
福田:やっぱりユーチューバー向きじゃないですか?
西口:そうだね。
劔:ツイキャスとかニコ生とかもやりたいんですよね。
福田:そういうのやりたいんです。というかやってます。あっ!やってますってそういう意味じゃなくて、勝手にやてるわけじゃないんですけど、家で。
南波:家で妄想でやるんでしょ?
福田:今日はもうやりました。昨日の夜はまずベッドの上にポンとムービーを置いて「今から私のマッサージ方法を紹介します」って。
西口:誰も見ないのにね(笑)
福田:メンバーの裏話をしながら、実はこういうことがあったんですよっていうことを言いながらやったり、朝もメイクをしながら「今日は私の特別なメイク方法を紹介します」とか言いながらメイクしたりするんですよ。
劔:ほんとにデータを落とさないでほしいですね。
福田:だから怖くて、何にも登録してないです。iCloudとかももしかしたら出ちゃうじゃないですか。だから登録していません。
橋本:じゃあちゃんと撮ってるんだ。
福田:ムービー撮ってあります。カラオケにいくときも一人で録画をしたりしてます。
橋本:じゃあ今度、「福田花音のムービー集めちゃいました」っていうのは。
(会場爆笑と拍手)
福田:なかなかいいかも。
劔:いまのところはご本人しか見てないものですからちゃんと事務所の方にチェックしていただいて。
西口:チェックしたいよねー!(笑)。おっかないよねー!(笑)
福田:家の中にスタジオを作りたいと思ってます。
南波:3年くらい前から自分用のラジオ、ポッドキャストをやってるって言ってて、狂言かな?と思ってたんですけど、言い続けてるんですよ。本当にやってるんですよね。
福田:ラジオもやってて、ラジオのパーソナリティになることが夢だったんですよ。やっと去年の年末ぐらいからラジオをやらせて頂けたので、家で曲振りをしてるからそういうところに緊張がなくて、スラスラ言えました。
劔:いやーほんとに大事だなあと思いますよ。
西口:なかなか客観的に見れないけど、いいですよね。こういうのって。
劔:僕もアーティストやアイドルを見ている立場なので、全部言ってやりたいぐらいの、勉強になります。誰も見ていなくても、視聴者ゼロの配信をって。
西口:だって南波さん、北九州のなんとかワールドにしか売っていないCDとかあるじゃないですか。ああいうののミニマム版ですよね。誰も聴いていないパーソナルなものを紹介するっていうだけでも持ちそうな気がします。
嶺脇:CD-R配るよりすごいですよね。
西口:すごいですよ。配らないんだもん(笑)
南波:なんのために?って(笑)
西口:なんのためにだよもうって(笑)
マロテスカー
アンジュルムのファンの人ヲタクルムっていうんんだという話から、福田さんは私のファンの人のことを「マロテスカー」と呼んでますと発言。耳慣れない言葉に驚く一同。いつからそう呼んでるのと聞く南波さんに今日からと答える福田さん。家で放送している番組ではいつもそう呼んでいるのだそうで、初めて公になった形に。
西口:アンジュルムの濃いファンの人を「ヲタクルム」って言うの?
福田:ヲタクルムって言います。
南波:ある時期からスマヲタと呼ぶようになって、ヲタクって言葉を残しましたよね。
福田:残しました。ヲタクルムらしいんですけど、私のファンの人のことは「マロテスカー」って呼んでます。
西口:マロテスカー!?
嶺脇:マロテスカー!?
南波:それいつから?
福田:今日から。
(会場爆笑、拍手)
西口:分かりづらいよ!(笑)
南波:呼んでますじゃねえ!(笑)
西口:それ誰にも公開してない自分のとこだけで呼んでるから、呼んでますになっちゃうんだよ。初めてでしょ言ったのは。
嶺脇:家で放送してるから。
西口:放送してるからね。
福田:さらに「テスカー」とか。
西口:縮めるんだ。上のまろを取っただけじゃないか。
福田:私の中では「アンジュルマー」だったんですよ。でもヲタクルムってなったんでそっちのほうがいいかなと思ってそっちに合わせました。
嶺脇:ヲタクルム。
福田:でもヲタクルムまできたらヲタクでいいじゃんって思います。
西口:伊達公子さんみたいですもんね。
南波:クルムって。
南波:じゃあとりあえず福田さんのファンの方はテスカーで。
一同:テスカー。
西口:テスカーですよ。
劔:いやー、今日テスカーがどんどん増えてると思いますよ。
福田:嬉しいです。世の中全員をテスカーにしたいと思います。
福田:私ほんとに、自分のことを一番に推してくれなくてもいいから、ソートで12位までに入っていたいです。
(会場爆笑)
橋本、西口:12位?
福田:12位ぐらいまでがガチだと思います。あとはどっちでもいいやというときもあるので、12位ぐらいまでが本気の順位なので、そこまでに入りたいです。
南波:ソートってさらっと言いますからね。
西口:それでウケるっていうのもすごいですよね(笑)
福田:でもソートをハロメン内に流行らせたのは私ですよ。私のことをどう思われているか知りたくて前に℃-uteさんにやって頂いたんですよ。そこから広まりました。
嶺脇:それ年末に僕らがよくやるやつですよ(笑)
(会場爆笑)
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福田花音さんがシンデレラから掛け布団に? 明石家さんまのヤングタウン(5月2日)
5月2日のヤングタウンに福田花音さんがゲスト出演。ヤンタンへの出演はなんと2年ぶり。さんま師匠は明日行われる「世紀の一戦」マニー・パッキャオVSフロイド・メイウェザー戦が待ち遠しくて興奮しきり。しまいには飯窪さん、鞘師さんにWOWWOWへの加入をしつこつせまる始末。「じゃあ生で観るのはどうですか?」と言う飯窪に対し「あほ。リングサイド700万円もすんねんぞ」と説教するところから番組がスタートしました。
掛け布団の生まれ変わり
新しいキャラが欲しいという福田さん。それに対してさんまさんショージさんが適当にいろいろな生まれ変わりを挙げていきどんどんめちゃくちゃな展開に。
さんま:最近シンデレラやめてまろ言うてんの?
福田:はい。シンデレラの生まれ変わりはキツいっていうか、ずっとやっててもボロが出てきたり、
ショージ:しんどかったん?
福田:はい。しんどかったです。
さんま:俺も初対面で5分ぐらいでボロ出てきとったからな。
福田:スタッフさんにボロが出るところがいいと言われたりとか、もっと詰めろと言われたりとか、もう頭がパニックになってイベント中に号泣しちゃったりとか、
ショージ:ははは。どっちが正解か分からへんなってもうて。
福田:分からなくなっちゃって。
さんま:シンデレラキャラに押し潰されたんお前。
福田:はい。辞めて今はまろってみんなに呼ばれながらやってます。私はおじゃる丸が大好きで、おじゃる丸の一人称がまろなので真似しました。
さんま:ああ。まろはええのか、キャラは。
福田:最初は次は平安時代キャラかよとか言われたんですよ。でもキャラとかじゃなくてまろはただの愛称なのでキャラとかではなくて。
さんま:それはないのか。
福田:でもシンデレラキャラ辞めて一切メディアとかに呼ばれなくなったんですよ。だからキャラが欲しいです。
ショージ:でもまたどっち選んでええか号泣するかも分からんやん。「お前、そのまろじゃねえだろ」みたいなことに。大丈夫か?キャラ作るわまた押し潰されるわ。
さんま:まろはキャラやないねんもんな。
福田:シンデレラはもう5年前なので、メンタルも大人になったので次はキャラを付けても号泣せずにパニックにならずに。
さんま:だから完璧なキャラを作り上げたいわけやな。
ショージ:変えたほうがいいと思うで。みんなが知りすぎてるやん、シンデレラの生まれ変わりて言うたらシンデレラが出来てるやん。
さんま:一番流行りのもんがええねやろ。ベイマックスの生まれ変わりとか。そういうのがいけんのちゃうか、キャラもちゃんとしてるし。
福田:でもシンデレラのときにもちょっと問題があって、商品名を出しちゃいけないテレビだとそのキャラ使わないでくださいとか言われるんですよ。
さんま:シンデレラを?
福田:シンデレラをプリンセスに変えてくださいとか。
さんま:シンデレラって言うたらあかん番組もあんのか。
福田:ディズニーを紹介する番組とかではやめてくださいみたいな。
さんま:そっかそっか。ディズニーの番組で私がシンデレラって言っちゃダメか。迷惑かからない生まれ変わりがええねんな。
ショージ:スリッパの生まれ変わりとかそんなんはどう?雪駄とか。
福田:雪駄ってなんですか?
さんま:ぞうりやぞうり。「えー?そういうそんな生まれ変わり?」いうやつや。ソメイヨシノの生まれ変わりですとか。そういうのが楽ちゃうか?
福田:楽なインパクトが残るのを探します。
さんま:せやな。そうか、女の子やからやっぱ花とか草になるなあ。
ショージ:苔とか。
福田:苔は汚くないですか?
さんま:わさび。わさびは?わさび。
ショージ:サンショウウオ。
さんま:ニホンザリガニ。
福田:難しいー。
ショージ:アメリカザリガニの生まれ変わり。色んなパターン持っといたほうがええで。
さんま:綾瀬はるかの生まれ変わりですって言うといたら向こうからクレーム来るやろ。死んでへんしって。
福田:たしかに、迷惑かからない範囲で。
さんま:そうか、綾瀬はるかは迷惑かかるな。道路標識の生まれ変わりとか。
ショージ:そうそう。ずっと矢印出しとっったらええねん、こっち向いて。
福田:えー頭パニックになりそう。
ショージ:またなっちゃう?
さんま:お前はそういう身近なもんで詳しいもんはなんやねん?俺やったらサッカーボールの生まれ変わりとか言えるよね。
福田:でもそれがシンデレラだったんですよね。
さんま:ああ、お前シンデレラ詳しかったのにすぐ行き詰まったの?それで。
福田:好きなものだからこそ好きなモノを傷つけたくないし。
さんま:あ、悪く言いたくないの?
福田:はい。どこまでがパロディで許されるのかなみたいな。
さんま:だからお前の詳しいものや。シンデレラ以外に。
ショージ:死んだおばあちゃんの生まれ変わりですとか。
福田:おばあちゃん生きてます。
全員:(笑)
ショージ:ごめんなさい。
さんま:だからそういう他のもんや。なになにに詳しいとか、どうや?
福田:わたしでも引きこもりなんであんまりないです。家に帰ってもリビングとかに行かずに部屋で布団にこもってるんですよ。
さんま:突然布団に入んの?すぐに。なんでや?
福田:闇に包まれたいみたいな。
さんま:お前それもう病んでるやないかい。
福田:病んでるってよく言われます最近。
さんま:せやろ。そんなことをする人は精神状態が不安定やねん。
ショージ:前から?
福田:ここ2、3年ですね。
さんま:やっぱりスマイレージとしてのプレッシャーとかいろんなものがあって、メンバーも定着しないっていうので不安になったんやな。
福田:一時期ファンの方からも心配されてたりとか、ブログの写真もカラーで載せたくなくなって白黒がかっこいいみたいな、中二病みたいなのが来ちゃいましたね。
さんま:ああ、これはちょっとバランス悪いな。おかしくなってるんねんな、これね。そういうこと言うてそういうちゅるりらの服着てると。
福田:ちゅるりら?
さんま:今日完全なちゅるりらやないかいお前。
福田:なんですか?ちゅるりらって。
さんま:ちゅるりらって松田聖子ちゃんが着てたアイドル時代の服をちゅるりらって松尾伴内は言うてるよ。
鞘師:松尾伴内さん(笑)
飯窪:松尾伴内さんが言ってるんですね(笑)
さんま:こういうレースとか可愛らしいのはちゅるりらって言うてるね。それは聖子ちゃんの「ちゅるりらーちゅるりらー」から来てるんですね。もっと外へ出たりせなあかん。でも顔がちょっと大人っぽくなったのは事実やわ。今日びっくりしたもん俺。痩せたのかお前。
福田:歳を重ねるごとに可愛くなってるのは事実だと思います。
さんま、ショージ:ワオ。
ショージ:掛け布団の生まれ変わりや。
さんま:お前それええやんけ。お前布団詳しいやんけ。掛け布団の生まれ変わり。それは真面目に言わなあかんねんで。さらっとやで。「掛け布団の生まれ変わり、福田花音です。さあそれでは」って、もう何も触れたらあかんねんで。掛け布団に関して人に聞かれてやっと掛け布団のことを語らな。掛け布団の生まれ変わりでええねん。
福田:はい。じゃあ掛け布団のについてもっと詳しくなります。
さんま:掛け布団とシーツの間の子供ですとか何でもええねん。行け。もう掛け布団で決めよ。掛け布団の生まれ変わり。
「はるなんに気をつけろ」事件
和田彩花さんに「はるなんは誰にでも優しいからきをつけな」と言った福田さんに「あの人優しいから気をつけな」っておかしいよねと言うさんまさん。さんまさんの強い押しに「和田彩花ちゃんは計算が苦手だから」と脇道に逸れる福田さん。
さんま:(メールを読む)「前略みなさんこんばんわ。福田花音ちゃんと飯窪春菜ちゃんの間にはある女性を巡ってバトルがあります。それは花音ちゃんと同期の和田彩花ちゃんについてのことです。彩花ちゃんはもともとオープンに人に心を開くタイプではなく、ハロプロエッグ時代からずっと一緒の花音ちゃんにさえ打ち解けるまでにかなりの時間がかかっていました。それにもかかわらず春菜ちゃんは出会っってからすぐに心を開き一緒にいろんなところに行ったりしています。それについて花音ちゃんは『はるなんは誰にでも優しいからきをつけな』と言ったりしていますが、花音ちゃんと春菜ちゃんのバトルは現在どうなっていますか?」
福田:バトルなんかしてないです。
さんま:これはおかしいよね。「はるなんは誰にも優しいから気を付けな」っておかしいよね。
ショージ:それはええんちゃうんか、誰にも優しいっていうのは。
福田:誰にも優しくて、和田彩花ちゃんは騙されやすい体質なんですよ。
さんま:だからこいつ(飯窪)はお金を取ろうとかしてないやんか。
福田:それは疑ってないんですけど、わたしとは10年の仲なんですけど全く心を開かれてないんですよ。
さんま:だからお前やから開いてないねやろ。
福田:いやだからなんで10年一緒にいる人に心を開かないのに出会いたてのはるなんにすぐ着いて行っちゃうんだろうと思って、罠、テクニック、みたいな。
ショージ:罠かけてないやろ。それだけ話しやすいというか心を開ける人やねん。
さんま:それは何も悪くないやん。お前が悪いんやねんね。10年も心を開かせなかったお前が悪いねやないか。
福田:一緒に遊ぼうみたいになって誘ったんですよ。「いいよ、遊ぼう」ってなったら次の日に「ごめん、一人で行きたくなった」ってメールが来て断られたりとかあったんですよ。10年間一緒にいてずっとそんな感じで。
さんま:せやろな。ほんで飯窪は簡単に「どっか行こうよ」って、ほんでまあ人と人ってほとんど一目惚れみたいなのが恋の鉄則みたいなところがあるみたいやから。人間同士もそうやね。パッと会って「この人いける」とか「この人好き」とかっていうひらめきがあってんやろな。
福田:だからこんなに心を開かれなかったから急に会った人にホイホイ着いていっちゃって心配だなって親目線で。
さんま:ゴールデン・レトリバーちゃうから。連れて行かれるとかそういうもんじゃないから。それはお前が悪いねん。
ショージ:彩花ちゃんは逆に辛かった部分あったんちゃうん?自分なんかいろいろ言うてたんちゃうん。「ねえ、わたしシンデレラとかどういう感じで見てる?」とか。
福田:でも応援してくれてました。シンデレラの絵の描いてあるTシャツを買ってきてくれたりとか。
さんま:開いてるやないか心を、そうしたら。
福田:でも変わった性格なんですよ、和田彩花ちゃんがかなり。
さんま:変わった性格のぶつかり合いになったわけか。
福田:いや、でもわたしも探り探りで関わってきたんですよ。
さんま:ハハハハ。探り探りで関わるのがおかしい。お前、それは友達になられへんよ。
福田:でも、無言でも一番気まずくないのは和田彩花ちゃんですね。他のメンバーだとなんか喋んなきゃとか思うんですけど、和田彩花ちゃんは無言でも気まずくないです。でも、ベタベタしすぎないし、すごい仲良いっていうわけではないんですよ。でも仲悪くもないので。
さんま:だからメンバーやからな。
福田:うちらの関係ってなんだろうねとかよく二人で話してます。
ショージ:でもそれ以上なにもないわけやろ?飯窪とおるときはどういう話するの?
飯窪:どういう話?
さんま:和田彩花ちゃん、来たことあるよなここへな。
鞘師:はい。
飯窪:でも私も和田さんを誘ったときに断られることもしょっちゅうあります。
さんま:それでも誘ってあげるんだ。ああ、なるほどなるほど。
飯窪:逆に私からしたら福田さんと和田さんの10年の強い絆がハロコンとかで見てて感じられたから、もう福田さんとバトルなんて考えられないんですよ。
さんま:そらそうやな。ほなバトルだと思っていない。
福田:私もバトルだと思っていないです。
さんま:でも「あの人優しいから気をつけな」っておかしいよね。
福田:それははるなんのことを深く知る前だったんですよ。
さんま:知る前もくそも「優しいよねー」で終わるやんか。
ショージ:「みんなに優しいよね」って。
さんま:「気をつけな」っていう会話はものすごいおかしいよ。
福田:本当に和田彩花ちゃんがけっこう世間知らずな部分があるので、
さんま:お前もや、それは。
福田:誰にでもホイホイ着いていっちゃう人になってほしくないなみたいな。
ショージ:街歩いてておっさんに声掛けられるのと違うねんから。
さんま:見ず知らずのおっさんじゃないからね。
福田:今はもう「仲良くしてあげてね」っていう目線で見てます。
さんま:「モーニング娘。'15」の飯窪やよね。
福田:はい。
さんま:それがご飯食べに行こうっていうのは何にも見知らぬ人じゃないよね。
福田:はい。今はもう受け入れてます。
ショージ:「気をつけな、奢らされるわよ」とか(笑)
福田:大丈夫です。でも和田彩花ちゃんお金の計算とかもあんまりできないんで。
さんま:そんなアホなの?
福田:割り勘とかで端数が出ると「分かんないからあや払う」みたいな感じで多めに出しちゃったりするんですよ。だから気をつけなみたいな。
ショージ:だから気をつけなって。
さんま:本人が出す言うてんねやろ(笑)割り勘で端数分かんないから「私多めに出す」言うて、そういう子なんであぶないんですよって、全然あぶなくないやん。なあ。
福田:今はもうあぶなくないです。
さんま:10円とか5円の話やろ今の。
福田:そうですね。
さんま:せやよね。お前のほうがあぶないわそれは。
福田:あぶないですか?
さんま:ほんでお前、和田さんはもっと近づいて欲しいのか。本心として。
福田:本当に気まぐれで急に抱きついてくるときもあるんですよ。でも全然喋らない日とかもあって、ツンデレなんですけど、メンバーのことをどう思ってるかというアンケート調査のときに私のことをツンデレって書いてきてたので、お互い変わりすぎてて。
さんま:せやな。考えたら抱き合ったりして次の日何にも喋らない日があったらお互いにとってツンデレやよな。だからお前喋ったらええねやんか。
福田:私がもっとグイグイ行きます。
さんま:喋らないときグイグイ行ってあげたらええやないか。
福田:でもグイグイ行って前ウザがられて避けられてる時期とかあったんですよ。
さんま:避けられてた?(笑)
福田:だからちょっと難しいんですよね。
ショージ:でも難しいところに引きずって行ったんちゃうん?「彩花も来て布団かぶりなよ」とか。
さんま:「落ち着くのよー」。まあまあ知らんわほんまに。仲良くやって。おしまーい。
でも映りたいじゃないですか
つんく♂さんに大人数が苦手とLINEしたことに対して返事がないという福田さんに、「つんく♂今それどころちゃうやろ」とさんまさん。後ろにいて顔が見えないので顔を出したら怒られたと言う福田さんに「フォーメーションやないかい」と笑いながらツッコむさんまさん。
さんま:はい、続いて。
福田:岐阜県の四番エースさんからです。「つんく♂さんにLINEで相談既読スルー」
さんま:どないしたん?
福田:メンバーが9人に増えて私大人数の行動が苦手で人数が増えたことによって引っ込み思案になっちゃったんですよ、一時期。グイグイ出るのが恥ずかしかったり、中学1年生とかが入ってきたりして、自分ってもうオバサンじゃんって思って、悩みだして、ここでグイグイ出ていいのかな?とか思って前へ出れなくなったんでそれをつんく♂さんにLINEしたんですよ。結構早い段階で既読がついたのですぐお返事来るかなと思って待機してたら何日経っても来なくて、未だにその件に関してはスルーなんですよ。
さんま:あのー、お前もつんく♂の状態分かってると思うし、
福田:はい。
さんま:つんく♂それどころちゃうと思うのよね。
福田:でも最近はまた仲良くなって。
さんま:仲良くなってっていう問題じゃないのよね。
福田:ハローの過去の曲をこれ良くないですかみたいな。お互いにいい歌詞を言い合ったりとかする仲になりました。
さんま:うん。迷惑やと思うから、止めてあげたほうがええと思うで。
福田:たまに会話終わらせたそうにスタンプで返されるんですよ。
さんま:でしょうね。そんな私グイグイ行けないんですとか。
ショージ:「辞めろバカヤロー」ってけえへんか?(笑)
福田:いや、でも無視なんでもしかしたらバカヤローって思ってたかもしれない。
さんま:無視に決まってるやないかお前。一生懸命考えて9人にしてさあこれからっていうときに「私大人数無理なんですけど」って送ったら。つんく♂もそらお前「あのバカ俺のしんどい時期に喋れないのにバカヤロー」って心の中では殴りたい気持ちやと思うで。
福田:そうですよね。かなり空気読めなかったなと思います。
さんま:その前に「つんく♂さん体大丈夫ですか?」ていうのは入れてるやろね。
福田:入れてました入れました。
さんま:それ忘れたら最悪やでお前。「ちょっと人数が多くなって私無理なんですけど」って。
福田:ちょっと難しいなって、人数多いのって。
さんま:でも9人経験してきてるよね。
福田:でも一瞬で、全員で一緒にパフォーマンスしたことはなかったんですよ。パフォーマンス披露する前にメンバーが抜けたりがあったので。
ショージ:ほな福田はこのグループのリーダーなんか?
福田:いや、私はリーダーではないんですけど。
さんま:ブッ(笑)
福田:なんかおかしいですか?(笑)
さんま:リーダーっぽい発言しとるからな。
福田:年齢は上から2番目なのでサブリーダー的な役割ではあるんですけど、まだサブリーダーっていう名称は与えられていないので。
さんま:ハハハハ。頂いてない。頑張れよ。
福田:でも後ろの端っこで見えないんですよ私。
さんま:ハーッ(笑)
ショージ:知らんがな(笑)
福田:勝手に見えるようにしてたら先生に「戻って」とか言われました。
さんま:当たり前や。お前らシステムで踊ってんねやろ?それを顔見えへんって顔出すアイドルって。フォーメーションやお前とこの事務所は。フォーメーションを守らなあかんねん。
福田:はい。今はもう守ってます。
さんま:でもやっぱり映ってない思うて顔出してたん?それまで。
福田:出したりしますね。この人とこの人の間空いてると思って。
さんま:ヒャーッ(笑)この人とこの人の間空いてるって、空けてあんねんそこは。
福田:空けてあったんですかね?私のために空いてると思って。
さんま:えらいこっちゃ。こんなやつらがおおたらつんく♂も病気になるわそら。はー最後はほら、はよ。
福田:仙台市の「好きよ純情元シンデレラ福田さん」からです。「メンバーが増えて困るは歌割りとカメラ抜かれるチャンス減ること」。
前はメンバーが少なかったんでミュージックビデオ1つの中でも自分が歌ってるところ以外にも表情だけが抜かれるところもあったんですよ。でも今は歌わないと抜かれないから一回一回決め決めの顔をしたりとか、カメラマンさんやスタッフさんが求めてる顔を察知しないと使われないんですよ。
さんま:せやね。9人やからしゃあないよなあ。
ショージ:変なとこでジャンプとかしてんのちゃうやろうなあ。ビョーンと飛んだりとか。
福田:ジャンプはしてないんですけど、真面目にやらないといけないところで表情を作ってカメラに手を振ったりしてたらメンバーに注意されました。後輩にも「福田さんちゃんとやってください」みたいな。
さんま:ほんまやわ。そら決めはちゃんとせんとあかんやないかお前。
福田:でも映りたいじゃないですか。
ショージ:映りたいて(笑)
さんま:映りたいの分かるよ。だから映ったときにワンポイントやな、無理したって。だからSMAPなんかではパンとアップで来よったら木村はウインクしよるよね必ず。先にやってしもうたら、ウインクするのは木村やってなるから。
福田:なるほど。
ショージ:でも映らないから。
福田:私の真ん前に人がいるんですよ。「え?なんで?」って思って。
ショージ:「ちょい!」とか言うの?「ちょい!」って。
福田:ここって合ってますかって先生に聞いたんですよ。先生に「ドン被りなんですけど私ここですか?」って言ったら「うん」って言われて、見えなくていいんだって。
さんま:(だから)フォーメーションがあるから!ハーッ(笑)
福田:「私見えなくていいの?」みたいな。「もっと見せてくれたらもっと良い表情するよ」みたいな。
飯窪、鞘師:(分かる的な)ああ、はいはい。
ショージ:映らないんからあんまり元気もないってわけか。
さんま:あんまり可哀想やからそれにほな賞あげるわ。
さんまさんはまろさんに対して容赦せず、アイドル三十六房や60TRY部とは全く違った話の展開になり、同じ話でも違った趣きになりとても面白かったです。さんまさんの舞台にも一度まろさんに出演してほしいと思います。
僕がハロプロに興味をもつきっかけになったハロプロの人が出ていない動画3本
偉大なるリーダー道重さゆみさん
僕が最初にハロプロに興味を持ったのは道重さゆみさんの卒業コンサートです。鞘師さんに「モーニング娘。の未来は任せた」というメッセージをキスで表現するなんて、とても素敵な人だなあと思いました。
それから道重さんやモーニング娘。の動画を見ていくにつれ、道重さん以外の人たちが道重さんについて語っているものが多いことに気づきました。特にダイノジ大谷さん大地さん、タワーレコード社長の嶺脇育夫さん、構成作家、ライターの相沢直さんによる「偉大なるリーダー道重さゆみ特集!」SCHOOL NINE TUESDAY (JFN)という番組は道重さんのストーリーや人間性が存分に語れていて道重さんの凄さがよく分かりました。
大谷:スキルは最初は無かった、アイドルの落ちこぼれだったのに、結果的にその生き様と選択肢によって、全ての全世代の中でも最高傑作の一人、時代を彩った一人っていう形で今後語られるんじゃないかと。
大地:これだけ多くの人がリスペクトしているリーダーはなかなかいないですよね。
大谷:何が一番すごいかって、人って成長できるんだな、人って変われるんだな、落ちこぼれでも選び方選択肢だったり生き様によって。だってあんな理想的なリーダーいないですよ。誰もが入ったときの道重さんにそれを想像してなかったわけでしょ。
そういうことができるんだって思わせてくれたことがどれだけの人に勇気を与えたかって。でも勇気を与えるってそもそもアイドルの使命じゃないですか。
相沢:天才だったらできるというのは分かるんですよ。道重さんは天才じゃなくて普通の人なわけですよね。かわいいけど歌とかダンスとか下手だし、できてないところもいっぱいあって、いってみれば僕らと一緒みたいなもんなんですよ。
でもその人が自分の意思によってここまで奇跡的なことをどんどんどんどん積み重ねていくっていうのはやっぱりすごいし、偉人ですよ。
嶺脇:こんな退きかたができるなんて大経営者ですよ。まだ俺が必要だって思うのが普通ですから。
「偉大なるリーダー道重さゆみ特集!」SCHOOL NINE TUESDAY (JFN) (2014年11月25日)より書き起こし
「嗣永プロ」から「ももち」へ小出祐介さんが語る嗣永桃子さん
道重さんの動画をいろいろ見ていると関連動画に嗣永桃子さんの動画が多くサジェストされるようになりました。 その中で「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」でBase Ball Bearの小出祐介さんが嗣永桃子さんのすごさを語るという番組がありました。
小出祐介さんは今年の正月の「ヒャダインの”ガルポプ”冬休み」という番組に出演してガールズ・ポップスの楽しさを専門的な知識も交えながら語られておられて、ガールズ・ポップスに造詣の深い方だなあと思っていたので早速聴いてみることにしました。
小出:嗣永桃子さんは徹底したプロ意識の人で、ステージ上での振る舞いであったり、握手会で前のめりで握手したりだとか、2ショットのチェキ撮影でも毎回全部違うポーズだったりとか、ステージ上では絶対に泣かないとか、そういう振る舞いをファンの人が尊敬を込めて「嗣永プロ」と呼ぶようになったんです。
ハロプロキッズとしてオーディションに合格したあと「仔犬ダンの物語」っていうハロプロの映画に主役として抜擢されてメイキングの映像でモーニング娘。の石川梨華さんと一緒に共演したときに「嗣永さんにとって石川梨華さんとは」と聴かれて「もう石川梨華さんはファンじゃありません。先輩です」っていうふうに答えて。10歳くらいの嗣永さんが「もうファンじゃないです」って。宇多丸:ちょっとドキッとしますね。
小出:「嗣永桃子のぷりぷりプリンセス」というラジオ番組で普通のアイドルだったらこうだけど嗣永桃子だったらこう返すというネタのコーナーで、嗣永さんが世の中に出ていってもっと活躍するためにテレビに出たときにもっと目立てるようにみんなで考えてあげようというような、肉付けしてあげようみたいな、そういう目的があったんじゃないかと思って。
「あなたとわたしはおとももちですね」や、ももち結びをS字に固めたり、小指にしているピンキーリングや今おなじみのゆるしてニャンも原型ができて。宇多丸:ある種ファンと一緒にアイドルを作るというのは架空の「芳賀ゆい」じゃないですけど、一つのビジョンを作り上げていくっていうのは面白いですね。バーチャルアイドルを育てる感じで。
小出:2011年9月の「めちゃ×2イケてるッ! AKB以外だらけの大運動会」でももち覚醒。初のゆるしてニャン、加藤さんに蹴られる。粉まみれになってスタジオから追い出される。これで大ブレイク。
今ってアイドルの形ってドキュメント的で全てを可視化をするのが本流になっているけど、ももちはその真逆にいて、デフォルメした正統派アイドルが今のアイドルの振る舞いと真逆にいるんです。
ラジオの中で驚きの報告というのがあって、教養学部に入って小学校の先生になる資格を取るために誰にも言わずに大学受験して合格したという発表をしたんです。宇多丸:あ、実習写真。その写真を見ると髪型はやっぱりツインテールじゃないですね。
小出:ももちであることを隠していったけど当然みんな気づいてて、一ヶ月間の実習があって最後の日に子どもたちが「ももち大好き」って言ったっていう。
宇多丸:いい話が常にくっつくね。頭もいいけどほんとにいい人なんだろうね。
「アイドル嗣永桃子さんがいかにして『嗣永プロ』から『ももち』になったのか」特集!TBS RADIO ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル(2013年6月29日)より書き起こし
「人生は素晴らしい」って言わせてあげてよかった!
ハロプロ関連動画の中で一番面白かったのが「南波一海のアイドル三十六房 ハロプロコンピ発売記念、伝説?の5時間 スペシャル」です。
音楽ライターの南波一海さん、タワーレコード社長の嶺脇育夫さん、吉田豪さん、掟ポルシェさん、Base Ball Bearの小出祐介さん、モーニング娘。OGの新垣里沙さん、アップフロントの橋本慎さん、西口猛さん、漫画家のナカGさん、塚本舞さんが参加しておられて、ハロプロの知識がなくても楽しい雰囲気を見るだけで面白くて、ハロプロを好きになるとこんなに楽しい世界があるんだ思いました。全員の話が面白くて、ハロプロはいろいろな角度から音楽の楽しむことができるんだなあと思いました。
特に番組終盤でモーニング娘。の「I Wish」のMVを見ながらところで、掟ポルシェさんが、「『I Wish』が出た当時は小中学生のくせに『人生は素晴らしい』とか言ってんじゃねえよって思ったけど、今思うとあのとき加護ちゃんに『人生は素晴らしい』って言わせてあげてよかった」とおっしゃっていて、「なるほど、こういうアイドルの楽しみ方があるのか!」と思いました。
いい意味でのクレイジーさというものがハロプロの音楽のカッコ良さの根底にあって、ファンの人はそこを自分なりの楽しみ方で追求していくことができるところがハロプロの面白さなんだと気付きました。
小出:これ(ハロー!プロジェクトの全曲から集めちゃいました!Vol.4小出祐介(Base Ball Bear)編)は「寝る子は℃-ute」の死んだ子の話なんですが、最後は「人生はすばらしい」という人生賛歌、死んでるけれども人生って素晴らしかったよということを入れることによって、より深みが増してくるんではないかなと。
南波:ちょっとじゃあそれを踏まえた上でね、死んでる子の、
小出:死んでる子の「I Wish」。
掟:すげー狂ってる(笑)
吉田:過去形としての「I Wish」(笑)
西口:すげー、すげー狂ってる(笑)
掟:最高!
吉田:クレイジーですよね。
塚本:「Crazy 完全な大人」ですね。
(MVが流れる)
小出:「夢をあきらめない すべての人たちへ」っていうメッセージもちょっと泣きそうになってきますよね。
吉田:このイントロとかも死んだ人感するんですよね。
小出:ありますよね。実はありますよね。死んだ人のこと。
(そのタイミングで矢口さんのアップのシーンになり会場から笑いが起きる)
小出:違う違う違う、そういうことじゃないです!違う違う違う違う。
掟:なんかルー・リードの「ベルリン」みたいに思えてきましたよこれ。最後サッドソングで死んでるみたいな。
(一同爆笑)
掟:わーやばい。ちょっと泣きそう。
小出:ほら、なんか死んだ感がありますよね。あの世感ありますよね。
吉田:ああ、泣けるなこれ。
西口:ライブで聴くとけっこう泣けるんですよね。
嶺脇:けど、けっこうこの曲、最初は反発が古いファンからはありましたよね。
掟:俺とかもう、すごい嫌いだったですよ。
吉田:当時けっこう批判的だったよね。
掟:『小中学生のくせに「人生は素晴らしい」とか言ってんじゃねえよ』って。
西口:出した当時はね、あったかもしれない。
吉田:小中学生でも人生知ってる人たちだよこれ。
掟:っていうかこれ今になって聴くと小中学生でもかなり大変な思いして、
西口:ほんとそうですよ。
吉田:大変な思いして歌ってるわけだよ。
小出:ほんとそうですよ。
橋本:加護ちゃんが言う意味っていうね。
掟:その後の人生を思うと、
吉田:意味がすごいよ。
掟:「人生は素晴らしい」って言わせてあげてよかった!
小出:ハハハハハ。
西口:考えすぎですよ!みたいなねー(笑)
「南波一海のアイドル三十六房 ハロプロコンピ発売記念、伝説?の5時間 スペシャル」(2014年7月12日)より書き起こし
つんく♂さんがヒャダインさんに語った制作術とプロデュース論
私がガールズポップを好きになったきっかけの一つがヒャダインさんがNHK-FMでやっている「ヒャダインの“ガルポプ!”」という番組です。
今年の正月に車に乗っていてたまたまつけたラジオで「ヒャダインの“ガルポプ!”冬休みスペシャル」という番組をやっていて、そこで3776やライムベリーやBiSなど、僕が今まで知らなかった音楽が流れていて、今のガールズポップ界はこんなに面白いことになっているのかと稲妻に打たれたような衝撃を覚えたのでした。
そこでYouTubeで過去の放送分をdigってみたところ第一回につんく♂さんがゲストとして登場していて、ヒャダインさんと熱い音楽トークを繰り広げていました。
つんく♂さんのサウンドに対するこだわりやプロデュース論、制作術など、深い話がたくさんあり、お二人の音楽に対する愛情と造詣の深さに感動しました。
意図してブレイクさせるのではなく、今のメンバーで表現できることを最大限に表現することを第一だと考えるつんく♂さんのプロデューサーとしてのこだわりは、今のハロプロの快進撃を見るとなるほどと思います。
ヒャダインの“ガルポプ!”2013年10月18日、2013年11月01日-サウンド面から解き明かす、ハロプロ-より、一部を書き起こしさせて頂きました。
フォーメーションダンスが生まれた理由
ヒャダイン:続いては『Help Me!!』。もうこれのDance Shot Ver.が出たときの衝撃ったら、日本のみならず世界をざわざわさせましたもんね。
つんく♂:かなりのクリック数がありましたからね。
ヒャダイン:フォーメーションダンスですよね。ダンスショットなので定点カメラですよね。フォーメーションがどんどん動く様子が出て、しかも音がブリッブリのEDMで、アイドルソングではあまりやっちゃいけないと感じられていた声の加工、オートチューン的な音の加工もやりつつ。
つんく♂:韓流とかは結構多かったけど日本はあまりみんな好きじゃなかったんだけど、ちょっとでもいじるといじられたみたいな、書き込みでもウワーってなって。
直しすぎじゃねえかみたいなのがあったけど、一気にやってみようぜと。この前の『One Two Three』ぐらいから一気に気にせずいっちゃおうぜっていう感じで、アルバムで何曲かね、道重の声を使ってやっていたので、大丈夫やなと思って。
ヒャダイン:道重さんってすごいオートチューン乗りいいですよね。
つんく♂:あいつ掛けてへん曲も掛けてるって思われるぐらいなのよね。ダブルにしたらオートチューンにしたように聞こえてしまったり。
ヒャダイン:いらっしゃいますよね、そういう方って。
つんく♂:それで『Help Me!!』もダンスも含めてやけど、日本の中ではこれもオッケーなのみたいな感じになったみたいなね。
ヒャダイン:しかも循環コードを使ってないEDMというのが僕にとってはものすごく斬新でしたね。
つんく♂:そうね、我慢!行きたくなっても我慢!
ヒャダイン:我慢!というわけでモーニング娘。で『Help Me!!』
~曲~
ヒャダイン:この曲のフォーメーションダンスの発想に至ったところを聞きたいのですが。
つんく♂:さっきのプラチナ期って言われてた高橋とか亀井がいた頃って踊りも迫力があって体も大人になって出来上がってて踊っててもパワーがあったんだけども、小さくなったんで、鞘師は踊りは上手いんだけど体が小っちゃい、高橋は別に背が高いわけじゃないんだけどなんなんだろうね。
ヒャダイン:高橋さんのワイルドさっていうのはなんなんでしょうね。
つんく♂:なんかやっぱあるのよね。鞘師もあと4、5年したら迫力が出てくると思うけど、踊りはめっちゃ上手いんだけど激しさというか熱量みたいなものがまだまだ小さい、軽いから。だったら技術を活かして激しく踊るんじゃなくって
ヒャダイン:精密に踊るというか
つんく♂:太極拳じゃないけどゆっくり動く楽しさとか、マイケル・ジャクソンのムーンウォークとかでも激しいわけじゃないけど美しさがあるわけやんか。
そういう発想と、中国で千手観音、何人もの女の子が繋がった、ああいう美しさが今のメンバーだったらできるんじゃないかとか、上手い子も下手な子も混じってできるとしたら何があるだろう、
踊りだけで言うたら昔のMAXのほうが絶対上手かったと思うから、それと違う何かを今どきのあいつらのやれることと思って、ダンスの先生と打ち合わせをして、「踊りじゃないんだ」みたいな、さっきの「循環コード行くんじゃないんだ、ステイなんだ」みたいな。
ヒャダイン:まさに最近言われているモーニング娘。の再ブレイクがEDMであったりフォーメーションダンスであったり、いろんなものが複合的に重なって目を引く存在になっていると思うんですけども、やっぱりフォーメーションダンスってすごく大きいと思うんですけど、つんく♂さんの発案ってことなんですね。
つんく♂:そうね。ダンスの先生にこういう表現がしたいなって話をして、You Tubeとかを見せて、ここはこういうとこ取りたい、ここはこういうのをやりたいっていうのを見せて、分かりましたと決まって
ヒャダイン:振り付けの先生がいい打ち返しをしてくれましたね。
つんく♂:そうだね。「広い空でブンブンブン」のあたりからずっとやってくれてるんだけど。
ヒャダイン:あ、そうなんですね。ずいぶん前ですね、平家みちよさんの頃ですもんね。
つんく♂:そうそう。松浦のデビューとかも俺が振り付けたやつをもうちょっと分かりやすくしたってとかって言うて、松浦の「Yeah めっちゃ」とか俺が付けてたから。
曲書くのと同じやけれども、まずCメロみたいのを作ってしまって、先生に訳せるでしょ、みたいな。ツーエイトとがダンス用語みたいのがあんねんやろ、そういうのは任せるからここはこうなってここはこうなりたいみたいな話をいつもするのよ。
ヒャダイン:アレンジャーにアレンジを伝えるのと同じイメージなんですね。まさにトータルプロデューサーっていうことですよね。本当最近のモーニング娘。はとくに目を引くなあと思って。目を離せない存在だと思ってますね。
つんく♂:まあやっぱり鞘師とか石田が入ってきてまず踊れるやつがいるっていうのがでかいね。もう俺の中のほとんどのことクリアーしてくれるから。もうそれだけでありがたいね。
ヒャダイン:それで小田さんのように本当に
つんく♂:あいつ踊りも踊れるし歌も骨があるから任せられるとこ任せられるんで。
ヒャダイン:あと僕は個人的に鈴木さんの存在って。
つんく♂:鈴木の声もいいのよね。
ヒャダイン:あと存在としてああいう面白い方がいらっしゃるっていうのが
つんく♂:面白いやつ(笑)、そうね。もうちょっと太るか痩せるかはっきりしたほうがええと思うけどね。まだちょっと中途半端よね。
ヒャダイン「もっとプニ子に行くかというかという。いまプニ子界で結構上位にいらっしゃるらしいので。」
モーニング娘。の再評価は今表現したいものを表現した結果
(『わがまま 気のまま 愛のジョーク』を聴きながら)
ヒャダイン:振り付けにしても曲にしてもすごくフックが多い曲だなと思っていて、そこが今のモーニング娘。をみんなが目を離せない理由なのかなと思うんですが。つんく♂さんから見て今のモーニング娘。の魅力っていうのは。
つんく♂:フックが多いのも『LOVEマシーン』にもいっぱいあったし、それぞれいろいろやってきてたんだけど、たぶんやっぱ今のメンバーと時代と曲の僕から出てくるものがうまく重なってるだけかな。
結局いつもそうなん。タイミングやねんけど、『LOVEマシーン』を一年前後間違ってたらたぶん100万枚売れてなかっただろうし、たぶんヒャダインという存在も何か時期か時代が違ったらここにいなかっただろうしみたいな、もちろん俺もそうだけど、本当にうまくタイミングが合ってこの曲に結びついていくというかね。
ヒャダイン:なるほど。意図してブレイクさせてやるぞみたいな感じじゃなくて、本当に今の表現したいものを表現した結果、みなさんから支持がどんどんまた再評価されてるっていう。
つんく♂:サビをもっとサビらしく作ったほうがええのかなっていつも迷うねんけども。
ヒャダイン:『One Two Three』以降サビらしくないですよね。
つんく♂:そうやねん。だから大丈夫かな?って不安はずっとあんねんけど。でもそれがいいのかな?っていうね、このね、我慢ね。
ヒャダイン:だからよく作れるなって思います。
つんく♂:怖いやろ?
ヒャダイン:怖いです。怖いです。無理です。サビは「サビです、ドーン」っていうのがなかったらやっぱり怖いんですよね。
つんく♂:ディレクターとかにも「どっからサビですかね?」って聞かれるんねんやけど、「わがまま 気のまま」のとこもサビっちゃサビやし、「負けない 負けない 負けたくないから」もそうやし、「愛されたい 愛されたい」も。
ヒャダイン:サビだらけっていうことですね。
つんく♂:サビだらけな感じもするしね。
ヒャダイン:たしかにトシちゃんも昔サビだらけの曲とかありましたもんね。『抱きしめてTONIGHT』とかサビだらけでしたね。たしかにこういうやり方もあっていいのかなと思いますね。
- アーティスト: モーニング娘。,道重さゆみ,譜久村聖,飯窪春菜,佐藤優樹,工藤遥
- 出版社/メーカー: UP-FRONT WORKS
- 発売日: 2013/08/28
- メディア: CD
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ハロプログループの色付け
ヒャダイン:モーニング娘。っていうのは『モーニングコーヒー』で正統派なアイドルソングをやった後に『サマーナイトタウン』っていう
つんく♂:一気に変えたから。勝負に出たから。あそこでコケてたらしゃあなかったんやけど、あそこでうまく波に乗ったから。だからあの路線変更は正解やったっていう。
ヒャダイン:あの舵取りはすごいですよね。本当にハロプロには色々なグループがあるんですが、そちらの色付けっていうのは特別につんく♂さんからされてたりするんですか?
つんく♂:あんまりしてない。勝手に℃-uteとBerryz工房なんて本当に当時同じハロプロキッズの中から選んでできたグループなので、適当に分けたのよ、適当に。
ヒャダイン:適当に分けたんですね?
つんく♂:そうしたら勝手に色分けができていってしまったのよね。
ヒャダイン:たしかに人数が違うというのもありますけど、今は全くグループとしての性質が違いますよね。
つんく♂:そうなのよ。性質も違うし、渡す曲もたまたまそうなっていったりとか、なんか不思議に縁というのがあるよね。俺がいくら作ってても。
ヒャダイン:あんまり意識はされないんですね。
つんく♂:そう。同じ曲を違うチームが歌ってたらそう聞こえへんのやろうなって曲もいっぱいあるよね。
ヒャダイン:スマイレージとかは底抜けに明るい感じで他のチームでは歌えない楽曲が多いなと思うのですが。
つんく♂:スマイレージに関しては意識して渡してるかな、今は。いっときのメロン記念日じゃないけど、スマイレージの場所を探そうみたいな。
年間100曲以上制作するつんく♂さんの曲作り
ヒャダイン:野暮ったい質問なんですけど、年間でどのくらい楽曲を作られますか?
つんく♂:ハロープロジェクトがほとんどですけどカップリングとかアルバム曲も含めて100曲はたぶんいってると思うけどね。
ヒャダイン:いきますよね。最近シングルを1枚出したらアルバムを切れるんじゃないかというぐらいに初回盤ABC。
つんく♂:だいたいダブルA面のカップリング3曲とかやから5曲ぐらい作ってるんで。
ヒャダイン:よく作れるなと思うんですけど。
つんく♂:本当に大変よ。
ヒャダイン:プラスBerryz工房もあり℃-uteもありJuice=Juiceもあり、なんでそんなに精力的にできるんですか?
つんく♂:なんでやろね。でもやっぱりライブを観に行ったりとかしてファンのみんなが盛り上がってくれるのを見たらやっぱ嬉しいなと思うし、メンバーたちの今回の曲ああでしたこうでしたっていうリアクションがあると嬉しいし。あとは子供たちが曲を聴いて反応するから、「あ、この曲は反応せえへんのかな?」とか「これはノるなあ」とかいろいろあるしね。
ヒャダイン:家庭内リサーチが。そんな曲作りのインスピレーションはどこにありますか?
つんく♂:どうかなあ?どうしてる?普段。
ヒャダイン:僕はインスピレーションもへったくれもなくひたすら書きまくってますね。
つんく♂:どうやって、どうやって?
ヒャダイン:もうひねり出して。
つんく♂:今どのくらいのペースで曲書いてるの?
ヒャダイン:今週きつかったですね。一日一曲ペースでしたね。
つんく♂:アレンジも含めて?
ヒャダイン:アレンジも含めてですね。
つんく♂:ああ。ヒャダインの場合アレンジも含めるからなあ。大変やなあ。
ヒャダイン:ええ、もうゲロ吐きそうでした。
つんく♂:どうしても自分だけでやってると限界がくるからね。ある程度アレンジは振るとこは振っていったほうが。
ヒャダイン:そうですね。最近はロックサウンドのときは振ったりとか。
つんく♂:そのほうがええよ。自分にないフレーズが出てくるからさ。
ヒャダイン:そうなんですね。それが嬉しいですよね。
つんく♂:それで自分に足していけばまた新しいものになるし。昔、筒美京平さんも一回壁があったっていうもんね。自分でアレンジしたいけど時間がないっていう。
ヒャダイン:そうですね。そういうときは人に振るほうがいいんですね。
つんく♂:時間に余裕を作っていって遊ぶときは遊んでいろんなものを吸収して帰ってきてみたいな。
ヒャダイン:遊ぶことは大切ですよね。
つんく♂:大事やと思うで。
ヒャダイン:ありがとうございます。遊びます俺。
つんく♂さんの女子力は観察力から
つんく♂:いやー『蝉』、『さぼり』の歌詞をちょっとね、ヒャダインに今度見てもらいたい。俺の女子力を語るならこの曲を知らないとダメねみたいな。
ヒャダイン:そうなんですね。つんく♂さんの女子力は勉強させて頂くところがすごく多いので。
つんく♂「女子力ではないんよ。本当は観察力やと思うねん、ほんまは。例えばこのNHKも中が複雑やんか。そのダンジョンの中を自分がどう歩いてきたかなっていうことを覚えてるか覚えてないかやんか。
どこに花屋さんがあってどこに売店があってどこにカフェがあってとかどこにラーメン屋さんがあってとかということや、今日すれ違った女の子はどんな服を着てたかなとか、あの受付に座ってた女の子は一日どんなことを考えながらあそこに座ってるんだろうとかね、そういうことをインスピレーションを広げていく訓練とか、そういうことかな。」
ヒャダイン:脳みそ溢れませんか?
つんく♂:でもまあ
ヒャダイン:癖になってるんですかね。
つんく♂:そうかなあ。
ヒャダイン:やっぱりそういうふうにしていろいろ想像して自分の中で
つんく♂:歌詞書くのはあんまり不得意?好き?どっちかというと歌詞のほうが好き?
つんく♂:俺もどっちもどっちやけど、歌詞はノッてきたら早いねんけど、スイッチが入るまでが時間がかかる。曲は適当にいじってたら曲になるやんか。ウソでも。これ曲やって言ってしまったら曲やんか。
ヒャダイン:歌詞はウソでもならないですからね。
つんく♂:歌詞は難しいのよ。
ヒャダイン:コンセプトの軸が決まらないと。
つんく♂:そうやねん。
ヒャダイン:1ワード出るか出ないかなんですよね。
つんく♂:1個あればね、広がんねんけど。
ヒャダイン:つんく♂さんの歌詞のバランス感覚ってすごくいいなあと思うのは、カッコいい歌詞の中にいきなりちょっとハンバーグ食べようとか、ラーメン並んだりとか、身近にある言葉とバンバン入れていくっていうのが。
つんく♂:そうね。でもやっぱり女の子の頭の中って、俺は半分くらいスイーツじゃないかなと思ってんねん、極論を言えば。それを頭に留めながら歌詞を書いていくっていうね。
ヒャダイン:そういうのを入れて忘れないようにしながら書いていくと。
つんく♂:スイーツとファッション。
ヒャダイン:と恋愛。
つんく♂:恋愛はね。恋愛してる子ってすごい少ないと思えへん?
つんく♂:たぶん恋を捨てても彼氏がおっても恋愛をしてるのは最初の2ヶ月くらいで、あとは惰性やん。
ヒャダイン:惰性ですね。若い子なんてそうかもしれませんよね。目移りが激しいですからね。
つんく♂:と思ったら恋愛の曲って意外とそんなに刺さらへんのよね。
ヒャダイン:と考えたら友達の歌だったりとか
つんく♂:いや、恋愛なんだけど周りにどんなことがあるかによってその曲が膨らんでいくのよ。「会いたくて」って言うとるけど、会いたくての前後にリアリティーがあるから、ああ、西野カナ好きとか、ドリカムのってすごいとか。
ヒャダイン:そういうことなんですね。
モーニング娘。'15コンサートツアー春GRADATION~の感想
モーニング娘。'15コンサートツアー春GRADATION~を2015年4月5日にiichikoグランシアタで観た感想です。 私は最近モーニング娘。'15のファンになったばかりの超初心者でのめて生で見るコンサートでした。
お客さんの層が広く安心感を感じる
会場に入ってまず思ったのは10代の若い人からお年寄りまでファンの年齢層の幅の広さを感じました。女性も割りと多く、1人で来ている人もいれば家族連れや老夫婦の方もいらっしゃいました。
また開演前からスタッフが何人も安全に公演を行うにあたって不備はないかをいろいろチェックしていて、しっかりしているなあと思いました。
また、開演、終演の時間もきっちりしていて、遠くから来ているお客さんへの配慮もきちんとしていると思いました。
どんな人も安心してコンサートを楽しめる体制がきちんと確率されていて、こういうところがアップフロントのすごさなんだなあと思いました。
ペンライトが難しい
コンサートを見るにあたってペンライトをどう振ればよいのかわからず(ペンライト自体も初めてでした)適当に振っていたら、他の人たちと全く違う動きになり浮いてしまうので、前のほうの席の人のを真似て振っていたら、肝心なステージを見ていないという本末転倒な事態になってしまいました。
普通に振ったり、推しジャンだったり、振りコピだったり、ここはこの人の推しとこの人の推しは上げるといったものがあったりして、これらの動きを全部覚えるのは時間がかかるだろうなあと思いました。
セットリストを先に知ってしまうと楽しさが減ってしまうかなと思っていたのですが、初心者の場合はむしろセットリストを見て、歌詞や振りをある程度頭に叩き込んでおいたほうがいいなあと思いました。
小田ちゃんの迫力がすごい
まず最初に驚いたのが小田ちゃんのボーカルの迫力でした。小田ちゃんの声量はすごいという話はテレビやラジオで聞いていたのですが、 生で聴くとこんなにすごいのかと思いました。
会場のスピーカーの音圧がすごくて客入れのときにかかっていたアンジュルムの「大器晩成」やカントリーガールズの「愛おしくってごめんね」のキックの音が、ボッコンボッコンとクラブ仕様重低音になっていて、「えっ!こんなすごいの?」と思いました。
重低音が効いているぶんボーカルが少し弱くなってしまったりするのかと思いきや、全員のボーカルに迫力があり、中でも小田ちゃんのボーカルはズドーンとスピーカーを突き抜けて飛び出てくるような重厚感がありました。
鞘師さんのダンスの正確さに驚く
鞘師さんのキレッキレのダンスがどれぐれいキレッキレなのかということも楽しみにしていたのですが正確無比な動きで見ていてとても綺麗でした。 ターン1つとっても無駄な動きがないところがすごかったです。
特に「Help Me!!」のイントロのところの動きの正確さ。ライブの後半なのでみんな微妙に斜めったりしているのですが鞘師さんだけスーッと真っ直ぐ動いていて、そこは他のメンバーと明らかに差がありました。思わず「すげー」と吹き出してしまいまうぐらいすごかったです。
「イマココカラ」~「涙ッチ」の流れが最高
この大分のコンサートの前日につんく♂さんが母校の近畿大学の入学式での祝辞で声を失ったことを告白し 「私も声を失って歩き始めたばかりの1回生。皆さんと一緒です。こんな私だから出来る事。こんな私にしか出来ない事。そんな事を考えながら生きていこうと思います」 という祝辞を学生に伝えたというニュースが報道されました。
「イマココカラ」からはつんく♂さんが書いた曲ではないのですが、サビの「イマココカラ始まる ココロのミラクル 運命も未来も切り開く」 という歌詞を聴いたときにつんく♂さんの祝辞のときの姿が頭の中に思い浮びました。
つんく♂さんの歌はどんなときでも前を向いて歩いていくという姿勢が貫かれていて 歌だけでなく人生でもその姿勢を貫き通しているところに心打たれました。サビのところでV字にならんで力強く熱唱している姿がとても印象的で、そのあとの「涙ッチ」の間もずっと泣きながら見ていました。