2人のくどぅー ピザトーストから感じる工藤遥さんの矢沢永吉さん的スター性

ときどき自作の料理をブログで紹介している工藤遥さん。その料理がとても素朴でアイドルっぽくない(いい意味で)ところに心惹かれます。白玉みたらし団子、フレンチトースト、ガレット、パングラタン、チーズカレーを紹介し、5月11日にはピザトーストの写真と作り方を公開されていました。

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(´-`).。oO 最近の工藤12 工藤 遥|モーニング娘。‘15 天気組オフィシャルブログ Powered by Ameba

「どぅー、ピザトーストの作り方なんて分からなくても大体でなんとかなるよー」と読んでいて思わず言いたくなってしまうところですが、作り方を1、2、3、4と順序立てて書いてあるところに工藤さんの真面目な人柄が出ていて、最後の「ぜひ、作ってみてネ♡」というところに健気さを感じます。

工藤さんはいつも写真の表情が決まっていて、いかにもスターというイメージがあります。下の画像の「青春小僧が泣いている/夕暮れは雨上がり/イマココカラ」のプロモーションに使用されている工藤さんのアーティスト写真の表情はスター感が溢れ出ています。

一方、柱に抱きついている方の工藤さん。まるで普通の人のようです。なんだかモーニング娘。'15のことをよく知らない一般の人が、この人かっこいいなと思って柱に近づいてよく見てみたら、「あれ?この人、なんか私に似てんじゃね?」と言っているような。そんな雰囲気を感じます。

この写真を見て、私は矢沢永吉さんの缶コーヒーBOSSのCMを思い出しました。


矢沢永吉 SUNTORY BOSS CM 92‐97 - YouTube

ここでの矢沢さんはロックスターの矢沢さんではなく、普通のサラリーマン。朝寝坊をしてパンを食べながら走ったり、自転車を将棋倒しにしてしまったりして「まいったなあ」と言っている全く冴えない人として描かれています。

このCMは大ヒットしました。なぜヒットしたのかというと、ファンがスターである矢沢さんを見ていて、スターじゃない矢沢さんも見てみたいと思ったからです。

矢沢さんは「僕は演出家でありプロデューサーなんですよ。YAZAWAであるからこそパンを食って走ったほうがいいんですよ。そうしたらどういうふうに世間は思うんだろうと、本人が一番楽しんでるんですよ」と言っています。カッコ悪いYAZAWAをあえて見せるのも自己プロデュースの一つと考えているのです。

工藤さんにも、スターっぽくない表情を見てみたくなるところがあります。

お化け屋敷に入らされそうになって泣きじゃくったり、イベントで英語のインタビューでトンチンカンな答えを言う映像が流れて恥ずかしがったり、みんな座れるイス取りゲームというわけの分からない企画に泣きながら怒ったり。それらはそういうニーズから来ているのではないかと思います。このギャップが工藤さんの魅力です。

高いカリスマ性と真面目な性格、そして素の自分を見せられる真っ直ぐな人柄に、矢沢永吉さん的なスター性を工藤遥さんに感じるのです。